昔から髪に良いとされてきた海藻類とは?その理由と現代的な捉え方
最終更新日:2025.06.27
「髪の毛にはわかめや昆布が良い」と昔からよく言われてきました。ご家庭で「髪が元気になるから食べなさい」と言われたことがある方も多いのではないでしょうか。ではなぜ、海藻が髪に良いとされてきたのでしょうか?そして、それは本当にAGAなどの薄毛対策にも役立つのでしょうか?
今回は、海藻と髪の関係について、昔からの言い伝えと、現代の栄養学的な視点を合わせて解説していきます。
昔から「髪に良い」と言われてきた理由
海藻類、特にわかめ・昆布・ひじきなどは、日本の食文化の中で長く親しまれてきた食材です。これらが髪に良いと言われるようになった背景には、次のような理由があります。
● 黒くて艶やかな見た目
まず第一に、わかめや昆布の黒くてぬめりのある見た目が、「健康な黒髪」とイメージ的に重なることから、縁起のような意味も込められてきたと考えられます。
● 和食中心の時代に不足しがちな栄養を補っていた
昔の日本人は肉類の摂取が少なく、どうしてもミネラルや食物繊維が不足しがちでした。そんな中で、海藻は貴重なミネラル源として、髪や皮膚の健康を支えていたのです。
現代の視点で見る、海藻の髪への働き
もちろん見た目だけでなく、栄養的にも海藻類は髪に良いとされる要素を多く含んでいます。以下はその代表例です。
● ヨウ素(ヨード)
甲状腺ホルモンの材料になり、新陳代謝を高めます。代謝が整うことで、頭皮のターンオーバーや血行が促され、髪の育ちやすい土台が整います。
● 鉄分・亜鉛・マグネシウム
特にひじきやあおさには、髪の成長に関わるミネラルが豊富に含まれており、毛根での細胞分裂をサポートします。
● フコイダンやアルギン酸
ぬめり成分に含まれるこれらの食物繊維は、腸内環境の改善に役立ちます。腸が元気になることで、ビタミンやミネラルの吸収効率も上がり、結果的に髪への栄養供給も良くなります。
AGA対策としての注意点
ただし、AGA(男性型脱毛症)はホルモンの影響によって起こる進行型の脱毛傾向です。海藻を食べること自体で直接AGAが止まるわけではありません。
しかし、髪を育てる土台を整える栄養サポートとして海藻を取り入れるのは、非常に理にかなった方法です。
特に、頭皮が乾燥しやすい方、食生活が偏りがちな方、便秘がちの方には、海藻を取り入れることで全体の健康バランスが整い、髪に良い影響が期待できます。
毎日の食事に取り入れるには?
昔ながらの方法で海藻を食卓に取り入れるなら、以下のようなシンプルな料理がおすすめです。
- わかめと豆腐の味噌汁
- 昆布だしを使った煮物
- ひじきと大豆の炒め煮
- めかぶと納豆のねばねば和え
こうした家庭料理には、髪だけでなく体全体を整える力があります。高価なサプリや流行の食材でなくても、日々の一品が髪の健康につながっていくのです。
北九州スーパースカルプ発毛センター小倉店からのひとこと
昔ながらの知恵には、現代の栄養学でも納得できる部分がたくさんあります。海藻もそのひとつです。大切なのは、「食べたらすぐ髪が増える」ことを期待するのではなく、「髪が育ちやすい体づくり」を目指していくことです。
北九州スーパースカルプ発毛センター小倉店では、こうした毎日の生活習慣と髪の関係についてもお一人おひとりに合わせたアドバイスを行っております。栄養・習慣・ケアを総合的に整えて、より良い発毛環境を一緒につくっていきましょう。