頭皮の仕組みを詳しく解説
最終更新日:2025.05.01
髪の毛を育てるうえで、まず知っておきたいのが「頭皮の仕組み」です。肌と同じように思われがちな頭皮ですが、実は髪にとってとても重要な役割を担っています。今回は、発毛技師として5年以上にわたり300人以上の髪の悩みと向き合ってきた立場から、できるだけわかりやすく頭皮の基本構造と働きについてご紹介いたします。
頭皮は髪の畑のような存在
頭皮は髪の毛が生まれる土台となる場所です。例えるならば「畑」のようなものです。野菜も良い土から育つように、健康な髪も健やかな頭皮からしか育ちません。頭皮は約2mm~3mmほどの厚みを持ち、その中に毛根や皮脂腺、汗腺、毛細血管などが密集しています。
また、皮膚の最も外側にあたる「表皮」、その内側にある「真皮」、さらに深くにある「皮下組織」という3層構造になっていて、髪の毛は真皮の部分にある毛母細胞が分裂を繰り返しながら伸びていきます。
毛根と毛母細胞のはたらき
髪をつくる主役は毛根の奥にある「毛母細胞」です。この細胞が活発に分裂をくり返すことで、新しい髪の毛が少しずつ伸びていきます。しかし毛母細胞はただ栄養が届くだけでは働きません。もうひとつ重要な存在が「毛乳頭細胞」です。これは毛母細胞のすぐそばにあり、血液から取り込んだ栄養や酸素、ホルモンの情報などを毛母細胞へ届ける司令塔のような役割を担っています。
つまり、血流が悪くなってしまうと毛乳頭の働きも鈍くなり、結果として毛母細胞の働きも弱まってしまいます。
皮脂と汗のバランスも大切
頭皮には皮脂腺と汗腺が存在し、ここから皮脂や汗が分泌されています。皮脂は頭皮を乾燥から守るために必要なものですが、過剰に分泌されると毛穴が詰まり、髪の成長を妨げてしまいます。逆に皮脂が少なすぎても、乾燥によってかゆみやフケが出やすくなり、頭皮環境が悪化してしまいます。
そのため、皮脂や汗の分泌バランスを保つためには、毎日のシャンプーや生活習慣がとても大切です。強く洗いすぎたり、逆に洗わなすぎたりしてしまうと、このバランスが崩れてしまうので注意が必要です。
頭皮の筋肉と血流の関係
もうひとつ見逃せないのが、頭皮と筋肉の関係です。実は頭皮そのものには筋肉はありませんが、顔や首、側頭部の筋肉とつながっています。とくに頭頂部や後頭部に血液を送るためには、側頭部や首まわりの筋肉が柔軟に動くことが重要です。
この部分がこり固まっていると血流が滞り、髪を育てるための栄養が十分に届かなくなってしまいます。頭皮の硬さを感じたときには、首や肩まわりのストレッチを取り入れたり、ヘッドマッサージなどで血流を促すケアが役に立ちます。
健康な頭皮を目指すために
健康な髪のためには、まず土台となる頭皮環境を整えることが第一歩です。適切な洗髪方法、栄養バランスのとれた食事、そしてストレスの少ない生活習慣など、日々の積み重ねがとても大切です。
もしご自身で頭皮の状態がよく分からない、または髪の悩みが続いているという方は、一人で悩まず、専門家に相談してみることをおすすめします。
頭皮環境のチェックや、髪の生えやすい土台づくりのサポートをご希望の方は、北九州スーパースカルプ発毛センター小倉店へお越しください。頭皮の状態を丁寧に確認し、おひとりおひとりに合わせた最適なケアをご提案させていただきます。
健やかな頭皮は、健やかな髪の第一歩です。毎日のちょっとした心がけが、未来の髪の状態をつくっていきます。髪に元気がなくなってきたと感じたら、まずは頭皮から見直してみてはいかがでしょうか?