季節の抜け毛が減らない…想定できる原因とは

最終更新日:2025.05.08

春や秋になると「抜け毛が増えた気がする」と感じる方が多くなります。これは季節の変わり目に見られやすい自然な変化のひとつです。しかし、いつまで経っても抜け毛が減らない場合、そこには別の原因が隠れていることもあります。今回は、季節性の抜け毛が長引くときに考えられる原因について、300人以上の髪を育ててきた発毛技師の視点から分かりやすくご紹介します。

季節性の抜け毛とは?

まず、季節による抜け毛とはどんな状態なのかを整理しておきましょう。春と秋は、気温や湿度、紫外線量が大きく変化する時期です。この影響で、頭皮環境が一時的に不安定になり、通常よりも多くの髪が抜けやすくなることがあります。これは動物の「毛の生え変わり」に近い現象で、人間にも同じようなリズムが残っていると考えられています。

一般的には、こうした抜け毛は1〜2ヶ月程度で落ち着いてくることが多いです。ただし、それ以上の期間抜け毛が続いている場合は、別の要因が重なっている可能性が考えられます。

原因① 頭皮の乾燥や皮脂の乱れ

季節の変化は、頭皮の皮脂バランスにも影響を与えやすくなります。特に秋冬は乾燥しやすく、頭皮がカサついたり、逆に乾燥を補おうとして過剰に皮脂が分泌されたりすることがあります。

こうしたバランスの乱れが続くと、毛穴の詰まりや炎症につながりやすくなり、抜け毛を引き起こす原因になってしまいます。洗浄力が強すぎるシャンプーの使用や、熱すぎるお湯での洗髪も、乾燥を加速させる要因となるため、見直してみることをおすすめします。

原因② 栄養不足や偏った食事

髪はたんぱく質や亜鉛、ビタミンB群などの栄養をもとに育ちます。ところが、食生活が偏ってしまうと、髪に十分な栄養が届きにくくなり、成長が妨げられることがあります。

特にダイエットや外食中心の生活が続いている方は、意識的に栄養バランスを見直すことが必要です。炭水化物ばかりになってしまっていたり、野菜や魚、豆類をあまり摂れていない場合は、髪の栄養状態にも影響が出やすくなります。

原因③ 睡眠の質や生活リズムの乱れ

髪の成長を支えているのは、日中だけではありません。夜間の深い睡眠時に分泌される成長ホルモンは、髪や頭皮の回復にとって大切な存在です。睡眠時間が不規則だったり、浅い眠りが続いてしまうと、その働きがうまく発揮されにくくなります。

スマートフォンやパソコンの使用によって、寝る直前まで脳が刺激を受けていると、睡眠の質が下がってしまうこともあります。寝る1時間前はリラックスした時間を意識して過ごすことで、髪にもやさしい環境が整いやすくなります。

原因④ ストレスの影響

季節の変化に加えて、進学や転勤、人間関係の変化などが重なっていると、心身にストレスがかかりやすくなります。ストレスは自律神経のバランスを乱し、血流やホルモンバランスにも影響を及ぼします。これが抜け毛につながるケースも少なくありません。

ストレスを完全に避けることは難しくても、自分なりのリフレッシュ方法を見つけておくことは髪にも良い影響を与えます。ウォーキングやストレッチ、音楽など、無理なく続けられるものを取り入れてみてください。


季節性の抜け毛だと思っていたものが、長引いている場合には、こうした複数の要因が重なっていることが多く見られます。ご自身だけで判断するのが難しいときは、専門家のアドバイスを受けてみるのもひとつの方法です。

北九州スーパースカルプ発毛センター小倉店では、頭皮の状態や生活習慣まで丁寧に確認しながら、髪にやさしいサポートを行っております。抜け毛が気になる時期こそ、髪と向き合う良いタイミングです。少しの見直しが、大きな変化につながるきっかけになるかもしれません。